万年筆の使い方

インキの入れ方

カートリッジ式

カートリッジインキ

  1. 軸をはずします。
  2. ペンを上に向けて空になったカートリッジを引き抜きます。
  3. 新しいカートリッジを差し込みます。カートリッジはまっすぐに差し込んでください。

※回しながら差し込むと弁が開かないことがあります。

コンバーター式

プレート式コンバーター

  1. 軸をはずし、ペンを上向きにして、コンバーターをしっかり差し込みます。
  2. ペン先を首の部分までインキに浸し、プレートを1回押し下げ、指をはなして数秒お待ちください。チューブの復元により、インキが吸入されます。

回転式コンバーター

  1. 軸をはずし、ペンを上向きにして、コンバーターをしっかり差し込みます。
  2. コンバーターのノブを左に回します。ペンがインキを含んでいる場合、インキが飛び散る事がありますので布などでよく拭き取ってから、静かに操作してください)
  3. ペン先を首の部分までインキに浸しコンバーターのノブを右に回してインキを吸入してください。

プッシュ式コンバーター

プッシュ式コンバーターは、ノブを操作するだけでスムーズにインキ吸入ができます。

  1. 軸をはずし、ペンを上向きにして、コンバーターをしっかり差し込みます。
  2. 右図のように垂直に、インキの中に首先端部まで入れてください。
    ※ペン先保護のため、先端をインキビンの底にあてないようご注意ください。
  3. この状態でノブを5〜6回押すと、インキタンクに一杯のインキが吸入されます。

万年筆の持ち方

STEP 01

ペン先の刻印を上にする。

ペン先は刻印部分を上に向けて、ペン先が紙と平行になるように持ちます。クセで斜めにねじるように持つ人もいますが、それではペン先が引っかかるなど、書きにくくなります。

STEP 02

指をペン先から4〜5cm上に。

指を置く位置は、ペン先から4〜5cm上の部分が理想的です。ペン先に近づけすぎると、手に力が入ってしまい、書きにくくなります。軽く指を置くイメージで持ちましょう。

STEP 03

ペンは斜め45度に寝かせる。

ペン先のタイプにもよりますが、だいたい斜め45度に寝かせて書きます。万年筆の場合、筆で書くように立てて書くと、インクが出にくく、ペン先がいたみやすくなります。

STEP 04

筆圧をかけず、やさしく書く。

筆圧が弱くても、紙にインクがにじんでいく「毛細管現象」でさらさら書けるのが万年筆の特徴です。逆に筆圧が強いとペン先の割り切りが開いてしまい、うまく書けません。

STEP 05

終わったら、キャップを閉める。

書き味を損なう原因の一つは、インクの乾燥です。ちょっと席を外したり、考え事をしたり、5分以上使わないときは、キャップを閉めてインクの乾燥を防ぐように心がけましょう。

 

長く使うコツ3箇条

その1

毎日のように使うこと

万年筆を長く使わないでいるとインクが乾いてしまいます。こまめに使うことが長く愛用する第一歩です。

その2

使ったらすぐにキャップを閉めること

キャップには、ペン先を乾燥から防ぐ役割があります。使い終わったら、キャップを閉める習慣を。

その3

年に2回は水につけること

インクが出るのをスムーズにしたり、書き味を復活させるためには、年に2回水洗いのケアがおすすめです。

メンテナンス方法[カートリッジ式]

STEP 01

家にあるもので
道具をそろえる。

用意するものはコンバーター式の場合と同様。ペン先が完全に浸る高さで、戦場具合が確認できる透明のコップと水道水(ぬるま湯がベター)、柔らかい布または紙を用意します。

STEP 02

首軸とカートリッジを
取り外す。

洗浄前にインクは使い切っておきましょう。もしくは、インクを使い終わったタイミングで、メンテナンスを行うとよいでしょう。

STEP 03

水またはぬるま湯で
ペン先をすすぐ。

カートリッジの差し込み口から水道の水を注ぎ入れて、ペン先の内部に絡みついているインクの汚れを落とします。冷たい水だとインクが溶けにくいため、ぬるま湯が理想的です。

STEP 04

水またはぬるま湯に
一晩つける。

コップの中に、水道水(ぬるま湯がベター)を入れておきます。その中に、先ほど水道水でよくすすいだペン先と首軸をいれて、一晩ほどおきます。

STEP 05

柔らかい布で
水を拭き取る。

家にある布やティッシュペーパーなどの柔らかい紙で、水を拭い取れば洗浄完了です。メガネ拭き用の織りの細かい布もおすすめです。